このたび、現役のサッカー選手としてのキャリアに一区切りをつけ、引退することを決めました。
この節目に、どうしても一言お礼を伝えたくて、こうしてご挨拶を書かせていただきます。
生活文化部でお世話になったのは、短大を卒業し、まだ自分が社会人としても人としても未熟だった頃です。
無愛想で、人とのコミュニケーションも苦手で、さらに電話が鳴るたびにビクビクしていた自分を、皆さんはあたたかく迎え入れてくれました。
いろんなことを優しく楽しく教えてくださったこと、本当に感謝しています。
お昼休みに何人かで食べるお弁当の時間も大好きでした。
仕事の話だけでなく、趣味の話やちょっとした冗談、時には真剣な話も交えて、あのひとときは心から安心できる、癒しの時間でした。
そんな大切な場所を離れなければならなくなったときはとても寂しかったです。
急なチーム移籍で、自分で決断したにも関わらず、気持ちが追いつかないまま次の環境に飛び込んだことを、ずっと心残りに感じていました。
それでも、その後も変わらず応援してくれたり、さりげなく気にかけてくれた皆さんの存在が、本当に心強かったです。
皆さんは、自分にとってただの「職場」ではなく、まるで「家族」のような場所でした。
そこで過ごした時間があったからこそ、12年間トップリーグで最後まで全力で走り切ることができました。
これからはピッチの外で、新たな挑戦に向かっていきますが、この経験やつながりは、ずっと自分の支えであり、これからも大切にしていきたい素敵な宝物です。
また機会があれば、ふらっと顔を出させてください。また皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
少し恥ずかしくなるかもしれませんが、お互いいくつ歳を重ねても、いつものハグをしましょう!
本当にありがとうございました。
そして、これからもよろしくお願いします。
佐々木繭