22 DF 万屋 美穂選手
特別インタビュー

引退を決断したのはいつ頃でしたか?
4月のクラブとの面談で「引退も考えています」ということを伝えました。私の中では今季限りと早くから決めていました。サッカー選手として良いシーズンでもそうでなくても、最後かな?と思っていました。「まだまだできたでしょ?」と言ってくれる人もいましたが、気持ちの上でも、膝の状態を考えてもこのタイミングがベストかなと決断しました。
決断の大きな要因は膝の状態ですか?
理由の一つではありますが、それだけではないです。仙台に来た時もケガをしていましたし、3回も大きなケガをして、シーズンを戦っていく上では痛みや腫れが出ることもありました。それでもやってこられたのはトレーナーさんのおかげです。またセカンドキャリアのことも考え、そちらに目を向けていきたいという気持ちもありました。
ケガに苦しめられましたが、その度に立ち上がる姿を見せてきましたね。
入団して同期もいない中リハビリからのスタートでした。他の選手のオフ明けの厳しい走りのトレーニングを見て、私も頑張ろうと思っていました。暗くなったグラウンドで、下小鶴綾さんやコーチ陣が伴走してくれました。「一人で走るよりみんなで走ろう」と言ってくれて、孤独ではなかったです。一度もホームシックにもならなかったです。
次のステップに関して思い描いていることは?
はっきりとは決まっていないですがやってみたいことはいろいろあります。これまでサッカーしかやっていないので、他のことにも目を向けて、人生の視野を広げたいと思っています。
もっとプレー姿が見たいという声もありましたが、やり切れましたか?
やり切れたという言葉はしっくりこないのですが、今はすっきりしています。次に向けて進んでいける気持ちになっています。何年かしたらサッカーをまたやりたくなるのかもしれないですけど。今はこの限られた時間を、みんなと精いっぱいやりたいという思いです。
応援してくれた方々へメッセージをお願いします。
サポーターの皆さんは土日という貴重な休みに時間を使って応援に来てくれました。勝って一緒に喜びたいけれど、悔しい、辛い思いをたくさんさせてしまいました。でもどんな状況でも応援してくれたサポーターの皆さんに感謝しています。入団した時から応援してくれている方もいれば、私のプレーを見てファンになってくれた方もいました。こんなに嬉しいことはありません。それがサッカー選手でい続けた意味でもありますし、ここまでサッカーを続けてこられて良かったと思います。サポーターの皆さんあってこそのチーム。今までありがとうございました。チームはまだまだ続いていくので今後もチームの背中を押して欲しいです。

22 DF 万屋 美穂

生年月日 1996年11月5日
所属歴 高槻ピンキーズ→塚原サンクラブ→FCヴィトーリア→日ノ本学園高→マイナビベガルタ仙台レディース
代表歴 2017年 日本女子代表(なでしこジャパン)
通算
出場記録
2021-22 Yogibo WEリーグ 20試合出場 0得点/皇后杯 1試合 0得点
2022-23 Yogibo WEリーグ 8試合出場 0得点/カップ戦 5試合出場0得点/皇后杯 1試合 0得点