安定した守備で深めた自信。サイドの攻防を制して、ユアスタで躍動せよ

 マイナビ仙台レディースがホーム・ユアスタに帰ってくる!今節は10月の開幕戦以来、約1か月ぶりのホームゲームだ。この間にマイナビは「開幕3連勝」を飾り、順位は2位につけている。女子日本代表の国際親善試合によるリーグ中断期間を経て、3週間ぶりの公式戦となる。
 前節アルビレックス新潟レディース戦は、0-0で迎えた後半終了間際にキャプテン市瀬菜々選手のヘディングで決勝点をもぎ取って1-0の劇的勝利となった。松田岳夫監督は「流れの中でゴールに近づくシーンはいくつか作ることができた。決めきることができないというのは課題だが、セットプレーでもゴールができたこと。最後まで戦った結果が勝利に結びついた。これは自信につながる」と試合を振り返った。この価値ある勝利を、今日の試合へつなげていきたい。

 前節は新潟Lの強力な攻撃陣から16本ものシュートを浴びながら、クリーンシートで試合を終えた。打たれても、守備では最後まで高い集中を保っていた。センターバックの國武愛美選手は「相手の強力なFWに対し簡単に前を向かせないように、というところは今までよりもできていた。しかし、シュートを打たれる回数が多かったのは課題。打たれる前に、FWにボールが入らないようにすることも必要」と改善点を上げた。センターバックもサイドバックもこなす國武選手は、両ポジションでより高いレベルのプレーを目指す。「練習から、去年以上に質高く取り組めている。年上の選手たちが入ってきたことで吸収することも多い」と毎日刺激を受け、そこから学ぶ姿勢を忘れない。市瀬選手とのコンビは、中盤や前線の選手たちに安心感をもたらしている。

 今節の相手は大宮アルディージャVENTUS。WEリーグカップでの対戦では、リーグ新潟L戦同様、市瀬選手が後半アディッショナルタイムのゴールで試合を決め1-0と勝利している。大宮Vが得意とするのはサイドからの攻撃。DF鮫島彩選手、有吉沙織選手らの正確なクロスは大きな脅威。DFを背負っても前を向けるFW井上綾香選手、1人で状況を打開できるFW大熊良奈選手にも最大限の警戒が必要だ。サイドでの攻防が鍵を握るこの試合、マイナビはピッチを広く使いながら、ゴールに迫っていく過程も大事にしていきたい。
 開幕4連勝へ。連勝は大事だが、まずは目の前の試合に勝つこと。選手たちはここまでの3連勝にも浮かれることなく、冷静に課題に向き合う姿勢を見せている。力まず、1つ1つ結果を積み重ねていくことで、マイナビの自信はさらに深まっていくだろう。