マッチデープレス vol.11

試合のみどころ Today's Highlights

泥臭く、勝ち点を積み重ねる!
勝利を目指すチームとして、リーグ戦で気迫を見せる

 3月はカップ戦の試合が続いたマイナビ仙台レディース。善戦するもノックアウトステージ進出はあと少しのところで叶わなかった。しかし、グループステージ最終節のAC長野パルセイロ・レディース戦で見せた姿は今後につながるものとなったはずだ。クロスから波状攻撃を仕掛け、後半途中から出場した大西若菜選手が泥臭く押し込んだ。「クロスからのボールがチャンスだと思った」と勝負どころを逃さず決め切った。大西のみならず、ゴール前の全員が体ごと突っ込んでいくようなゴールへの執念を見せた。この戦いぶりには須永純監督も「よく頑張ってくれた。一皮剝けて次のフェーズへ、勝利を目指すチームになっていくきっかけの試合」と選手たちを大いに称えた。この姿勢を今度はリーグ戦で表現していきたい。

 現在、マイナビ仙台レディースは勝ち点27でリーグ4位。試合数は異なるものの、3位の日テレ・東京ヴェルディベレーザとの差は「8」で、リーグ戦は早くも残り6試合。「3位以上を目指す」という今季の目標を考えると、これ以上負けられる試合はなく、勝ち点を積み重ね続けなければならない。遠藤ゆめ選手は「どの試合も勝ち点はもう落とせない。きれいな形で決め切るだけではなく、ゴール前で足を振るというところ、泥臭くプレーするところが大事」と危機感をにじませながら気を引き締める。
 対戦するC大阪は、勝ち点15でリーグ戦9位。前半戦は思うように勝ち点を積み上げられていなかったが、皇后杯はベスト4。クラシエカップもいち早くノックアウトステージ進出を決めた。今季から指揮を執る松田岳夫監督が、若く勢いのある選手たちを「常時タイトル争いができるチーム」へと鍛え上げている。前回対戦は0-0だが、今回はどちらが先にスコアを動かすのか。どんな形でネットを揺らすのか、90分間目が離せない。

 今季、開幕から全試合で先発出場を続けているセンターFWの津田愛乃音選手が「U-20日本女子代表 AFC U20 女子アジアカップタイ 2026」のメンバーに選出された。代表活動期間と重なった今節と第18節・ジェフユナイテッド市原・千葉レディース戦、津田はチームを離れることとなる。こうした状況は他の選手にとっては大きなチャンスであり、チームにとっても戦いの幅を広げる好機となるはずだ。カップ戦で結果を出した大西選手やドリブル突破で相手を翻弄する篠田帆花選手、けがから復帰の廣澤真穂選手、経験豊かな後藤三知選手、破壊力十分のキック力を持つ松井美優選手など、前線には豊富なタレントが揃っている。誰がここで存在感を示すのか、注目が集まる。ホームで行われる「復興応援試合」の3試合目。今季の復興応援ユニフォームをまとうラストゲーム。クラブのルーツに思いを馳せ、仲間とサッカーができる喜びを感じながら、躍動する選手たちを後押ししていきたい。