マッチデープレス vol.06

試合のみどころ Today's Highlights

更に高みを目指す後期の戦い。
ゴール前での迫力を持って、勝利を積み重ねよう

 マイナビ仙台レディースはリーグ前半戦11試合を終えて、4勝5分2敗の5位で折り返しを迎えた。浦和や東京NBといった“3強”(I神戸も含め)から逆転で2勝を挙げる戦いを見せるも、引き分けはリーグ最多タイの「5」。勝ちきれない試合も多くあった。後期の戦いでは、こうした試合を1つでも多く勝利に変えていくことが求められる。
 須永純監督がシーズンを通して掲げるテーマは「変化とチャレンジ」。昨年から築き上げてきた組織的な守備をベースに、あらゆる局面で強度高くプレーすること。スピードあるパスでサイドを制圧し、ダイナミックに裏を狙っていく。2巡目の戦いに今後対策されることも考えられるが「自分たちはまだやっていかなければいけないこともたくさんある。練習の中で相手がどう対策してきても『自分たちはこうだよ』という準備はしているつもりなので、チャレンジを続けていくことが大事なのかなと思っています」と須永監督は日々の練習からぶれない姿勢を示している。

 今節の対戦相手は、勝ち点差1で6位アルビレックス新潟レディース。前期の戦いでは終了間際に、矢形海優選手が競り勝ったボールを津田愛乃音選手がドリブルで運び、相手DFを振り切って右足で決め1-0で勝利。優れたフィジカルでパワーとスピードを存分に発揮したゴールだった。経験豊かな選手の多い新潟Lは試合運びが巧みで、セットプレーやカウンターでも得点を取ることができる。リスクマネジメントをしながら、ホームで勢いを持って攻め込み先手を取りたい。

 前期の戦いで大きな成長を示した遠藤ゆめ選手は「強さや速さというプレー強度は、ずっと自分の課題でした。そこに取り組み続けてやっと今シーズンそれが体現できる状態になった中で、自分のやるべきことが頭の中で整理できた。試合を重ねるごとに成長を感じることができています」と自信を深める。自らのプレーが結果に直結することも意識する。「攻撃の選手としてゴール前の質と迫力はもっと持っていかなければいけない。自分がゴールを決めきって試合を勝たせられればもっと上の順位に行けると思う」。11月はWEリーグクラシエカップや皇后杯も並行して行われる。全ての試合で躍動し、勝利を積み重ねていく。より一層たくましいマイナビ仙台レディースを見せて欲しい。