マッチデープレス vol.05

4 DF 三浦 紗津紀　MIURA Satsuki

　マイナビ仙台レディースの守備に安定をもたらす存在。三浦紗津紀選手のプレーがチームに大きな安心感を生み出している。「ここまで2敗。負けないチームになってきたという実感はありますが、ではどうやって勝利を増やしていけるか。そこをもっと突き詰めてやらないといけない段階に来ているのかなと思います」。後方からチーム全体を見渡す。その言葉は冷静そのものだ。

　西野朱音選手とセンターバックのコンビを組み、守備の組織を統率する。「私にリーダーシップがあるかは分からないですが、“みんなで守る”というところを意識して、自分ができることとと、みんなにやってもらうことを整理できているのかなと思います」。与える指示は常に的確。仲間からの信頼も厚い。

　昨季のチャンピオンクラブから、仙台へ。三菱重工浦和レッズレディース戦でも圧巻のパフォーマンスで強豪からのクラブ史上初勝利に貢献した。「浦和と対戦し、自分たち3強に対して臆することはないというか、できることもたくさんあるという手応えはあったと思う。日テレ・東京ヴェルディベレーザはもっとレベルが高いかもしれないけれど、ここまでやってきたものをしっかりと自分たちが表現できれば、そう崩れることはないのかなと思っています」。

　悔しい思いと感謝が入り混じる古巣との対戦。「昨季を振り返ると、悔しい思いが強いです。でも本当に自分の中で東京NBに1年在籍した経験はすごく良いものだと捉えています。仙台で成長したところを見せたい」。相手のことも良く知るからこそ、より強気で戦うつもりだ。「東京NBのみんなは上手いし、速い。それは私が1番よく知っている。しかしリスペクトし過ぎて、後手に回ったり、消極的なプレーをしてはいけない」。臆せず自信を持って、仲間を動かし自らも体を張って守る。仙台のDFラインで、昨季よりも一層輝く三浦紗津紀を見せて欲しい。