
17歳の「和製ハーランド」がチーム初勝利をもたらした。津田愛乃音選手は第4節・アルビレックス新潟レディース戦で今季初先発すると、チームを勝利に導くゴールを決めた。「そこまでは途中から出場することが多かったですが、先発で出させてもらって結果を残すことを考えてゲームに入りました。そこでゴールという結果を残して、勝利できたので良かったです」と安堵の表情を見せた。ゴールシーンでは、持ち前のフィジカルが生きた。「スピードと体を上手く使って、相手DFを押さえて、一歩前に出られて決めることができました」。津田選手は171cmと長身だが、対峙した相手DFの横山笑愛選手も180cm。しかし「そこまで大きさは感じなかった」と同じU-19女子日本代表メンバーとのデュエルにも勝利した。
続く第5節・浦和戦では、ポストプレーで強さを見せた。「浦和は今までの相手よりもフィジカルの強さもありましたが、そこに負けたら戦えないと思いました。自分の体格とパワーを使ってしっかりボールを収めるいうことを意識しました」。決勝点となった前半39分のオウンゴールは、左からのクロスに対してニアに入って相手を引き付け、中央の矢形海優選手へヒールパス。「(石坂)咲樹さんからアーリークロスが来ると思ってニアに入りました。結果的にゴールにつながって良かった。仲間にパスをつなげることを意識していました。みんなが周りでサポートしてくれて良い攻撃ができた」と連勝に自信を深める。
この先も強い気持ちでゴールを狙い続ける。「チームが勝つことが一番ですし、自分が点を取ってチームを勝たせることは常に考えて試合に挑みたい。今シーズンの目標が2桁得点なので、それに向けて1試合1試合点を積み重ねていけたらと思います」。まだまだ成長を重ねていく17歳のストライカー。チームに勝利をもたらすだけではなく、日本女子サッカーの未来を変えていく存在となってくれると信じている。

