マッチデープレス vol.02

試合のみどころ Today's Highlights

初勝利の勢いを持って、ホームで連勝を!
堅守で浦和を迎え撃つ

 マイナビ仙台レディースは、第4節・アルビレックス新潟レディース戦で1-0と、今季初勝利をあげた。前半から積極的に前を狙っていく中で、守備陣を中心に相手のセットプレーやカウンターを集中して守り0-0が長く続いた。後半41分、この試合で今季初先発だったFW津田愛乃音選手が、FW矢形海優選手が競り合いで勝ったボールを受けると、相手DFの背中を取ってシュート。「自分のスピードとパワーを使って、冷静にゴールに流し込むことができました」と値千金の決勝弾を決めた。「みんなががんばってくれていたので、そのボールを最後に自分がゴールという形でつなぐことができて良かった。これはみんなのゴール」と仲間に感謝を示すが、先月参加した「AFC U20女子アジアカップタイ2026予選」では6得点をマークし、得点感覚は研ぎ澄まされている。迷いなくチームを勝利に導くゴールを重ねて欲しい。

 チームは開幕から4試合でクリーンシートは3試合。千葉L戦ではアンラッキーな失点はあったものの、昨年もろさを見せた守備は大きく改善されている。その中心を担うのが、DF西野朱音選手と今季東京NBから加入した浦和ユース出身のDF三浦紗津紀選手のCBコンビだ。
 「守備陣が失点0で抑えることはマスト。そういう試合が増えているのは、昨季からの進歩」(西野)
 「守備は基本的なことを忠実にやっている中で、上手くいっているイメージ」(三浦)
 それぞれがお互いをよく見ながらプレーし、サイドバックや中盤の選手を動かし、堅守の土台を築いている。中盤より前の選手たちも局面でしっかり体を張っていることも大きく作用している。

 今節ホームに迎えるのは、開幕から3勝1分けで首位に立つ、三菱重工浦和レッズレディースだ。オフには多くの主力選手がチームを去ったが、第2節・新潟L戦は5-0、第4節・千葉L戦は4-0と圧倒的な攻撃力で勝ち点を積み重ねている。優勝を逃した昨季終盤の迷いはなく、ハイプレスを仕掛けてボールを奪い、効果的な攻撃につなげている。その浦和に対して、仙台は昨季との違いを示していきたい。仙台の中盤で存在感を示すMF井上陽菜選手は「浦和は本当に良いチームなので、ここで勝つことができれば勢いに乗れると思う。ホーム初勝利を目指す」と闘志を燃やす。連勝するのはどちらか。ハーフタイムには打ち上げ花火も予定されているこの試合、ホーム・ユアスタでの勝利は簡単に譲れない。