マッチデープレス vol.01

24 MF 遠藤 ゆめ ENDO Yume

　新シーズンの始まり、遠藤ゆめ選手は希望に燃えている。「今季、自分はどのくらいできるのかというワクワクと、昨季あれほど悔しい思いをしたので、とにかく勝ちたいという気持ちです」。新たな仲間も多く迎えた。若い選手も多く活気にあふれた練習場で、みんなをリードする存在になりたい。そこには昨季、結果が出ず苦しい中で仲間を鼓舞し続けてくれた先輩たちへの思いがある。「引退した選手、移籍していったベテラン選手たちがどんな状況でもチームを引っ張ってくれた。だから踏ん張ることができた」。その後ろ姿を心に刻み、今度は自分がその役割を担う。「この人について行かなきゃと思われるように、プレーの面で最後まで走り切る、球際で負けないというところを見せたい」。

　地元・宮城県多賀城市出身。マイナビ仙台レディースのアカデミーで育ったことも強く意識する。「私はずっとここにいるので、後輩たちに『やっぱりトップチームっていいな。かっこいい』と思ってもらえるような存在にならないといけない」。自覚は十分だ。

　オフも自主トレに長い時間を費やした。「休み過ぎると心配になってしまうんです。オフ期間に走っておかないとみんなに追いつけない」。シーズン前に具体的な目標も設定した。「数字ではゴールとアシストを合わせて2桁以上。ゴール前で足を振るところや最後の質にはこだわる。守備も大切にしながら、攻撃で絶対的な存在になりたい」。マイナビ仙台レディースと言えば、遠藤ゆめ。そう、彼女が主役になるためのシーズンの幕開けだ。