最終節を迎えたSOMPO WEリーグ2024-25。今季は17歳のストライカー津田愛乃音選手にとって、大きな成長を遂げるシーズンとなった。「この年齢でWEリーグトップの試合に多く出させてもらって、大人の選手を相手にプレーすることが良い経験になっています。まだまだ足りないところだらけですが、どれだけ通用するかということは毎々楽しみでもあります」。第2節・S広島R戦で当時のWEリーグ最年少ゴールを記録。リーグ戦で経験を積みながら、FIFA U-17女子ワールドカップドミニカ共和国2024という世界の舞台でも躍動した。
全体練習の後にはコーチや先輩と居残り練習で課題に取り組む。「自分が点を取るために何ができるか。なるべく前でボールを収めることを意識しています」。シーズン終盤は1トップで先発出場を続けてきた。「私自身の得点はあまり取れていないですが、味方の攻撃につなげるために起点となるプレーが増えてきたことは1つの成果。守備も全員でハードワークできている部分はあるのかなと思います」。
第17節・新潟L戦で今季2得点目を決めた。チームの苦境は続くが、周りの大きな期待も感じながら前を向く。「負けが続いているので、悔しいシーズンではあります。その中でも自分にできることを1つずつやっていかなければいけない。やるべきことを突き詰めて、取り組んでいけたらと思います。自分が点を取ってホームで勝てるように。チームに貢献できるようにがんばりたいです」。最終節は、自身のゴールで勝利を決める。笑顔でシーズンを締めくくるために、津田愛乃音は全ての力をピッチに注ぐ。