後期からトップチームに昇格した佐藤にいな選手が徐々に出場時間を伸ばしている。3月、途中出場が3試合続き、前節の大宮V戦では先発出場。しかし1-3での敗戦に大きな悔しさが残った。「(FW津田)愛乃音の近くでプレーし、いつでもサポートに入れるようにポジションを取りました。トップ下で出場しましたが、あまりチャンスメイクができなかった。相手ボランチとDFラインの間でボールを受けて、ターンをするということを意識していました」。プロの寄せの速さと格闘しながら、ボランチでも攻撃的ポジションでも求められたことにベストを尽くす。
チームの結果が出ていない時こそ、自分らしく冷静な状況判断を発揮したい。「難しさを感じることはたくさんあります。ボールを受ける前にもう少し周りを見て判断できればなと思います」。練習でも公式戦でも日々経験を積みながら、吸収している。「チームの状況を見て、ボールが収まらない時に、落ち着かせるようなプレーをしていきたい」。それこそが今求められていることでもある。
前期は第7節・EL埼玉戦で初めて勝利の喜びを味わった。「まだ後期に入って一度も勝てていないので、まず1つ勝ちたいという気持ちがあります。新潟Lは嫌なところを使ってくるイメージがあります。しっかりと攻撃を組み立てて、サイド攻撃も狙っていきたいです」。18歳の佐藤にいなが、プロ選手としての初勝利を自らのプレーで力強く引き寄せる。