3月に再開したリーグ戦も5試合を終えて、1分4敗で最下位と苦境にあえぐマイナビ仙台レディースに明るいニュースが飛び込んできた。4月6日の国際親善試合コロンビア戦で、世代別代表で活躍してきた佐々木里緒選手が、遂に女子日本代表「なでしこジャパン」でA代表デビューを果たした。「個人として継続的に努力をしていて成長していることが、良い成果につながっている」と須永監督も佐々木選手を笑顔で送り出した。この経験をチームへ還元するとともに、左足の正確なキックで、その名を世界にとどろかせて欲しい。
チームは依然苦しい状況だが、ポジティブな兆しは見え始めている。前節は、ゴール前の粘りから遠藤ゆめ選手のゴールが生まれた。「チーム全体として攻撃面で圧力をかけて、推進力を持って行った成果」と遠藤選手が振り返る通り、選手同士の距離感が近くなり、連携からゴールに迫るシーンも作り出した。インターナショナルマッチウィークのため準備期間が1週間長くなった今節へ向けて、トレーニングでは「更に攻撃面の準備を更に進めること。失点を減らすべく攻撃時のバランスを取ること」に取り組んだ須永純監督。待ち遠しい次の一勝へ全力を注いでいる。
今節の対戦相手は5位のアルビレックス新潟レディース。前回のアウェーの対戦ではセットプレーから失点を重ねてしまった。クラシエカップグループステージ、皇后杯を含め、今季5度目の対戦となる今節こそ、強敵・新潟Lを相手に勝利をつかみ取りたい。
勝ち星から遠ざかる中、経験豊かな中島依美選手は「ひとつでも上の順位に上がること。もうやるしかないので、練習が全てだと思います。勝つために自分たちがどう戦うか。試合は残り6試合。今季、まだ2勝しかできていない。結果が求められるプロと言う立場では不甲斐ない。結果にこだわりながらやっていきたい」と強調する。全ては自分たち次第。ここで膝をついていてはいけない。