マッチデープレス vol.09

22 DF 吉岡 心 YOSHIOKA Kokoro

　「攻撃は大好きです。サイドバックですが、攻撃面で得点やアシストにも絡んでいきたいし、どんどんチャレンジしていきたい」。そう目を輝かせるのはルーキーのDF吉岡心選手だ。JFAアカデミー福島からマイナビ仙台レディースへ入団し、後期からプロの仲間入りを果たした。「今までやってきた環境とは異なり、プレーのレベルが高く意識も違うので、自分自身もプロ選手としての自覚を強く持ってやっていかないといけない」。

　第14節・AC長野戦から2試合連続で先発出場を果たすが、1つのプレーが結果に直結する厳しさを味わった。「1試合目よりも2試合目の方が高い位置を取ってチャレンジできました。しかしクロスからの失点に絡んでしまったので、もう一度練習から厳しく取り組んでいきたい」。同じミスは繰り返さないよう心に刻んだ。これから磨いていきたいのは状況を正確に判断する力だ。「須永監督からも『自分の判断で、強い気持ちを持ってチャレンジしよう』と言われています。ポジショニングやボールを受けた時のプレーも、自分の位置から良い判断をしていきたい」。右サイドもチームの強みと言われるように、経験を重ねてレベルアップを図る。

　同じポジションで目標とする存在は、なでしこジャパンの清水梨紗選手。男子日本代表の毎熊晟也選手、菅原由勢選手のプレーも参考にしている。「世界で活躍するサイドバックは攻撃に絡んでアシストや得点も記録している」。U-20日本女子代表、18歳の吉岡心は理想の姿を思い描きながら、試合ごとに成長を遂げていくはずだ。