マッチデープレス vol.08

注目選手インタビュー
Next STAR Interview

11 FW 後藤 三知 GOTO Michi

 「前回のアウェーでの対戦とは、違う自分たちで迎えられる」。FW後藤三知選手は、かつて自らもキャプテンを務めた三菱重工浦和レッズレディースとの対戦を心待ちにしている。ウインターブレイク中にけがから復帰し、後期は途中出場でプレー時間を伸ばしてきた。徐々にコンディションを上げ、紅白戦ではトラップから火の出るようなボレーシュートでゴールも決めている。

 「今はチームとしても、個人としてもできることが増えている」と一歩ずつ着実に前進を実感している。新体制となって、一人一人の課題が明確になった。できることもまた強く意識できるようになった。「FWはゴール前でいかに仕事をするか。ボールを進める、時間を作る、守備の上でもFWに求められることは多い。その一つ一つの役割の中で、いかにプレーの精度、できることを増やせるかが重要になってくる」。

 手強い相手だが、やられっぱなしではつまらない。「浦和はサッカーのスタイルを何シーズンも継続してやってきていて、その精度を上げてきているチーム。意図して浦和を上回ることができる局面を90分の中でどれだけできるか。前回の対戦では後半にそういう場面をいくつか作れた。私たちも楽しみ」。アウェーではピッチに立てなかった後藤選手だからこそ示せる強さがある。判断は冷静に、しかしプレーは誰よりも熱く。爪を研いだ後藤三知が虎視眈々と浦和ゴールを狙う。