マッチデープレス vol.06

試合のみどころ Today's Highlights

止まらない廣澤ゴール。
タフな3連戦のラストこそ、サポーターの声援を!

 8日間で3試合。過酷な3連戦もいよいよラストの1試合である。「この3連戦は総力戦」と須藤茂光監督が話す通り、中3日、中2日で巡って来る試合に、マイナビ仙台レディースは全力で立ち向かっている。ウインターブレイク明けの戦いで際立っているのは、「廣澤真穂選手の得点力」である。後期の戦いが始まる際に「毎試合ゴールを決める」と誓った新エースは、実際にリーグの得点ランキングで上位に踊り出る活躍を見せている。ゴール前でのポジショニングの良さや冷静な判断は、得点パターンの多彩さにつながっている。味方を使うか、クロスに飛び込むか、自分で持ち運ぶか。ブレイクし始めた廣澤選手を止めることはできない。

 対戦相手はちふれASエルフェン埼玉、アウェーの開幕戦では3-1の勝利をあげた相手だ。今シーズン就任した池谷孝監督が掲げるテーマは、相手にしぶとく食らいつく「ドーベルマンディフェンス」。そして、一つの好機を逃さず仕留める「Quick, Simple to the GOAL」である。徐々に浸透してきたこの戦いで、皇后杯はNB東京を下しベスト4、リーグ戦でもチーム初の3連勝と力を示している。スピードある吉田莉胡選手や、ドリブル突破が武器の祐村ひかる選手とタレントも多く、マイナビ仙台の下部組織で育った大曽根由乃選手も所属2シーズン目を迎えている。

 中盤でタクトを振る隅田凜選手は「EL埼玉はボールを奪ってからの展開が速いし、前線にはインパクトのある選手が多い。攻撃面では私たちも点が取れているので良いイメージを持って戦いたい」と試合を見据える。疲労が溜まる連戦でも、ユアスタに帰れば大きな味方がいる。「ホームでは、特に苦しい時間に一体感のある声援が聞こえる。その応援がパワーになっていることを感じているので、またサポーターの皆さんには力を貸して欲しい」。一緒に戦っているからこそ、苦しい時にあと一歩踏み出せる。今こそ、声援の大きさを発揮する時だ。