マッチデープレス vol.03

16 GK 松本 真未子 MATSUMOTO Mamiko

　屈辱の5失点だった。「東京NB戦では、前向きにプレーしていた中で裏返されてしまった。一度止めるという決断力があるかどうか、その差が出たかなと思います。苦しいことは確かですが、下を向かずやっていきたい」。

　苦しい敗戦の後で、松本真未子はもう一度自分自身と向き合った。「前節は変に冷静になってしまったところがありました。大宮V戦ではいつも通り、もっと闘志を燃やしたいと思います」。声で仲間を叱咤し、全身で戦う姿勢を見せる。「魂を見せられるのは私の良いところ」と自分のストロングを再確認して、次の戦いへ向かう。「大宮Vは良い選手が加わって勢いづいていると思います。受けて立ったら、前節のようにやられてしまう。意地と意地のぶつかり合い。勝利は大事だと思うので良い準備をしたいです」。

　結果が出ない苦しい時期だからこそ、この時をチャンスとも考えている。「今は、ぶつかり合うタイミング」。チームの中では、お互いへの厳しい声が少ないと感じている。「一人一人がいろいろな感情を持っている。意見を出して、しっかりぶつかり合えば、石のように丸くなれるんじゃないかと思います」。一つになるのは容易ではない。しかし、勝利を求める思いはみんな同じだ。強く磨かれた石は輝き、簡単には割れない。松本真未子も仲間たちも、真に強くなるための一歩を踏み出している。